JavaScriptは、単純なメッセージを表示したり、メッセージを表示してユーザーの確認をとったり、ポップアップを表示してユーザーの入力値をとったりと、さまざまな目的でユーザーにメッセージを表示するための組み込みグローバル関数を提供しています。
アラートボックス:alert( )
alert()関数を使用すると、ユーザーに注意を促すメッセージを表示することができます。このアラートボックスには、アラートボックスを閉じるためのOKボタンがあります。
alert("This is an alert message box."); // display string message
alert('This is a numer: ' + 100); // display result of a concatenation
alert(100); // display number
alert(Date()); // display current date
alert() 関数は、文字列、数値、ブール値など、任意の型のパラメータを受け取ります。そのため、文字列でない型を文字列に変換する必要はありません。
確認ボックス:confirm( )
ある時には、ユーザーの確認を取りながら進める必要があります。例えば、更新されたデータを保存したり、既存のデータを削除したりする前に、ユーザーの確認を取りたい場合です。このような場合は、組み込み関数の confirm() を使用します。
confirm()関数は、ユーザーにポップアップメッセージを表示し、OK と Cancel の 2 つのボタンを表示します。confirm()関数は、ユーザーがOKボタンをクリックした場合はtrueを返し、キャンセルボタンをクリックした場合はfalseを返します。この戻り値を使って、さらに処理を進めることができます。
次の例は、確認ボックスを表示し、ユーザーがどのボタンをクリックしたかを確認する方法を示しています。
var userPreference;
if (confirm("Do you want to save changes?") == true) {
userPreference = "Data saved successfully!";
} else {
userPreference = "Save Cancelled!";
}
プロンプトボックス:prompt( )
ある時には、さらなるアクションを実行するために、ユーザーの入力を必要とすることがあります。例えば、ユーザーが希望するローンの期間に基づいて EMI を計算したい場合です。このような場合は、組み込み関数の prompt() を使用します。
基本的な書き方は以下の通りです。
prompt([string message], [string defaultValue]);
prompt()関数は、2つの文字列パラメータを受け取ります。最初のパラメータは表示するメッセージ、2番目のパラメータはメッセージが表示されたときに入力テキストに入るデフォルト値です。
var tenure = prompt("Please enter preferred tenure in years", "15");
if (tenure != null) {
alert("You have entered " + tenure + " years" );
}
上記の例では、第1パラメータにメッセージ、第2パラメータに “15 “を指定し、デフォルトでユーザーに表示されるようにしています。prompt() 関数は、ユーザーが入力した値を返します。もしユーザーが何も入力していない場合は、null を返します。そのため、先に進む前にnullを確認することをお勧めします。