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Rubyのinspectメソッドとは
Rubyのinspectメソッドは、あらゆるデータ型の値を見やすい形として文字列で返してくれるメソッドです。
inspectメソッドを使用する際の構文は以下のとおりです。
値.inspect
inspectを使用する時の値のデータ型によって返ってくる値が変わります。
以下でそれぞれ順に解説しますね。
文字列にinspectを使用する
文字列に対してinspectメソッドを使用すると、改行文字も含めた文字列で返ってきます。
"kato".inspect # => "\"kato\""
数値にinspectを使用する
数値に対してinspectを使用しても、処理結果の値は文字列となります。
10.inspect # => "10"
日時に対してinspectを使用する
日時型のデータもinspectを使用すると、文字列に変換されて返ってきます。
DateTime.new.inspect # => "Mon, 01 Jan -4712 00:00:00 +0000"
モジュールやクラスにinspectを使用する
モジュールに対してinspectを使うと、そのままモジュール名の文字列が返っています。
#モジュール
module Apple
end
Apple.inspect # => "Apple"
クラスは、文字列の「#<クラス名:オブジェクトid インスタンス変数>」が実行結果として返されます。
class Member
def initialize(name, age)
@name = name
@age = age
end
end
Member.new("kato", 22).inspect # => "#<Member:0x000000010611e480 @name=\"kato\", @age=22>"
配列に対してinspectを使用する
配列は、配列が丸ごと文字列で囲んだ形として返されています。
[1, "sato", false].inspect # => "[1, \"sato\", false]"
連想配列(ハッシュ)にinspectを使用する
ハッシュも、ハッシュを丸ごと文字列で囲んだ形として返されています。
{:name => "sato", :age => 23}.inspect # => "{:name=>\"sato\", :age=>23}"
Rubyのinspectメソッドまとめ
Rubyのinspectを使用すると、対象のデータを分かりやすい文字列に変換して表示することができます。
そして、inspectメソッドは、
- 文字列
- 数値
- 日時
- モジュール, クラス
- 配列
- ハッシュ
といったデータ型で使用することができます。