SQLとは?
SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベースを操作するための言語です。リレーショナルデータベースは、表形式のデータを格納するためのデータベース管理システムで、1つの表から他の表への参照を設定することでデータを関連付けることができます。
SQLは、これらのリレーショナルデータベースを操作するために使用されます。主に、データベースからデータを取得、挿入、更新、削除するためのクエリを書くために使用されます。
SQLで実行できる処理とは?
以下に、SQLで行う一般的な処理の例を示します。
- SELECT: テーブルからデータを取得する
- INSERT: テーブルにデータを挿入する
- UPDATE: テーブルのデータを更新する
- DELETE: テーブルからデータを削除する
- JOIN: 複数のテーブルを結合してデータを取得する
- GROUP BY: データをグルーピングして集計する
- WHERE: 特定の条件に合うデータを取得する
- ORDER BY: 取得したデータをソートする
- CREATE: テーブルやインデックスなどのデータベースオブジェクトを作成する
- ALTER: 既存のテーブルやインデックスなどのデータベースオブジェクトを変更する
- DROP: 既存のテーブルやインデックスなどのデータベースオブジェクトを削除する
SQLは、様々なDBMS(database management systems)でサポートされており、主要なDBMS(MySQL, Oracle, SQL Server, PostgreSQL, SQLiteなど)にはすべてSQLをサポートしています。
SQLは、Webアプリケーションやビジネスアプリケーションなどで広く使用されており、リレーショナルデータベースの操作に必要なスキルの一つとなってます。
SQLのメリット・デメリットとは?
メリットは以下の通りです。
- 簡単に使える。SQLは人間にも理解しやすい文法を持っているため、学習コストが低いです。
- スケーラビリティに優れている。データを効率的に管理でき、大量のデータを扱うことができます。
- 広くサポートされている。世界中で使用されており、様々なプラットフォームやアプリケーションで使用できます。
デメリットは以下の通りです。
- 処理速度が遅い。特に大量のデータを扱う場合は、時間がかかることがあります。
- トランザクション制御に制限がある。特定の環境では、トランザクションの制御に制限があることがあります。
- セキュリティーに問題がある。特に、アプリケーションから直接SQL文を実行する場合は、SQLインジェクション攻撃などの脅威にさらされる可能性があります。
SQLが世界的に幅広く使われている理由とは
SQLが世界的に幅広く使われている理由にはいくつかありますが、主に以下の通りだと言えます。
リレーショナルデータベースの標準言語:
SQLはリレーショナルデータベースの主要な標準言語とされており、主要なリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)はすべてSQLに対応しています。
人間にも理解しやすい文法
SQLは人間にも理解しやすい文法を持っているため、学習コストが低いです。簡単なコマンドを使用することで、データベース内のデータを取得したり、更新したりすることができます。
広い業界での採用
SQLは様々な業界で使用されており、ビジネス、政府、医療、金融など様々なアプリケーションで使用されています。
多様な環境で使用可能
SQLは様々なプラットフォームやOSに対応しており、Windows,Linux,MacOSなどで使用することができます。また、多数のアプリケーションサーバや開発言語(C#,Java,Pythonなど)との統合も容易です。
長い歴史を持つ
SQLは 1970年代にIBMによって開発され、それ以来数十年の間に改良・発展を続けてきたため、幅広いニーズに対応した高機能な言語になっています。
SQLは今後も広く使われる?
SQLは長い歴史を持ち、今でも広く使用されています。将来については、以下の理由により今後も広く使用される可能性が高いと考えられます。
- リレーショナルデータベースの主要な標準言語: SQLはリレーショナルデータベースの主要な標準言語とされており、これからも多くのリレーショナルデータベースシステムがリリースされることが予想されます。
- 使用シーンの多様性: SQLは様々な業界で使用され、ビジネス、政府、医療、金融など様々なアプリケーションで使用されています。将来もこれらの業界は成長し続け、新しいアプリケーションが生まれることで使用シーンは拡大することが期待されます。
- 安定性: SQLは長年にわたり改良・発展を続けてきたため安定した言語になっており、将来も安定した更新が行われることが期待されます。
- 統合性: SQLは様々な環境で使用可能で、多数のアプリケーションサーバや開発言語(C#,Java,Pythonなど)との統合も容易です。この点からも将来も広く使用される可能性が高いと考えられます。
ただし、現在ではNoSQLと呼ばれる形式のデータベースが登場し、それらも幅広いニーズに対応しているため、適したデータベースタイプの選択が大切です。
ずばり、SQLは学ぶべき?
リレーショナルデータベースは、長年にわたり広く使用されており、将来においても使用される可能性が高いと考えられます。
そのため、SQLを学ぶことは、将来において役に立つスキルの1つになる可能性があります。特に、ビジネスやIT業界でデータベースを扱う仕事をする場合は、SQLを知っていることが有利になることが多いです。
また、世界中で広く使用されているため、多くのアプリケーションやツールがSQLに対応しているため、SQLを知っていることでデータの可視化や分析などの業務効率を改善することができます。
いくらNoSQLがあると言っても、今後もRDBの強さは健在と思われるので、エンジニアをやるなら早いうちから勉強しておきましょう。